ドラクエ風動画を作るときに使うAdobe製品
ここでは結婚披露宴などのタイムリミットがある状況を想定して、できるだけ短い時間と少ない労力でドラクエ風動画を完成させることを目的にしています。
使い慣れたソフトやツールがある人は、それを使って作ればよいでしょう。
中には、エクセルやパワーポイントで素敵な作品を作る人もいます。
私が選んだのは、Adobe社のソフトでした。
作例テンプレートファイルを使えるAdobe社のソフトと、おすすめの導入プランを紹介します。
(ファイルや操作画面は少し古いバージョンのPhotoshopCS6ですが、基本的な部分に大きな違いはありません)
ドラクエ風動画・静止画の作成に必要なAdobe社製ソフト
動画か静止画、どちらを作るかによって必要になるソフトも変わります。
(スキルが高い人が使えば一つのソフトでも完結できると思います)
ここで解説している内容は、次のAdobe社製ソフトがあればできます。
世界中のクリエイティブ業界の人が使うソフトを供給しているのがAdobe社です。
以前は業務用ソフトというイメージが強く、私が初めて触れたころは、個人が趣味で使うには1つ2つ購入するのがやっとというくらい価格も高額でした。
今ではAdobe Creative Cloud(Adobe CC)という名称で月額利用ができるようになり、パソコンの性能アップや、解説サイトなどの増加と合わせて、個人でも気軽に使えるようになりました。
ドラクエ風動画の作成に役立つAdobe社の各ソフトについて紹介します。
Adobe Photoshop(アドビ フォトショップ)
必要性:動画 ★★★★★
静止画★★★★★
ドラクエ風のドット絵やフィールドを作ったりするのに使う画像編集ソフトです。
文字通り写真を加工したりもできますし、新郎新婦や登場人物の合成写真も作れます。
画像に関することは、想像できる限りのほぼすべてが実現できる魔法のソフトだと思います。
その分、使い手の想像力、発想力、世界観などが試されるソフトでもあります。
新しいバージョンでは動画作成も可能になっていますので、達人クラスの使い手なら、これだけですべて作れるかもしれません。
Adobe After Effects(アドビ アフターエフェクツ)
必要性:動画 ★★★★★
静止画★
ドラクエ風動画の作成で中心的な役割を果たしている動画編集ソフトです。
(提供するテンプレートはAfter Effects、Photoshopのファイルです。)
動画に使う素材の切り抜きや重ね合わせなどに力を発揮する、非常に高機能なソフトです。
正直なところ、これ一つですべての作業をこなしてドラクエ風動画を作ることも可能だと思います。
ただ、「もちはもち屋」ということで、ほかのソフトの方が楽にできることがあると思います。
※余談ながら『君の名は。』の新海誠監督がその昔、
「Photoshopみたいな表現ができる動画編集ソフトがあればいいのに、と思っていたらAfter Effectsがまさにそれだった」
という趣旨のコメントをAdobe社の事例記事(CS3あたりのワークフローか何かだったような)に答えていたと思います。
Adobe Premiere(アドビ プレミア)
必要性:動画 ★★★
静止画★
Adobe社の動画編集ソフトです。
同じ動画編集ソフトのAfter Effectsと違い、合成などの特殊効果を加えるより、時間が長い動画素材のカットや入れ替えなどに適しています。
After Effectsで作成した動画素材を、他の実写映像などとつなげるときに使うと便利です。
ちょっとわかりにくいかもしれませんが、ざっくりしたイメージは次のように言えると思います。
- After Effects:短時間の合成や特殊効果などが得意。縦に重ねるイメージ。
- Premiere:長いカットのつなぎや入れ替えなどが得意。横に延ばすイメージ。
なくても何とかなるといえばなりますし、After Effectsだけの方がやりやすいという人もいると思います。
Adobe Illustrator(アドビ イラストレーター)
必要性:動画 ★
静止画★★
Photoshopと同じくとても有名なグラフィックソフトです。
私はドラクエ風動画の背景マップの作成に使っていたのですが、今ならPhotoshopだけでも十分だったと思います。
Photoshopとの違いは、次のようなイメージです。
- Photoshop:画像・写真の編集、合成
- Illustrator:イラストなどの作成、レイアウト
素材としての画像そのものの加工や編集をするのがPhotoshopで、Photoshopで加工された素材をレイアウトしたり最終的な形に整えるのがIllustratorというパターンが多いのではないでしょうか。
もちろんIllustratorだけ、Photoshopだけですべてをこなす人もいますし、どちらも使い方の幅が非常に広く奥深いソフトですので、一口には線引きできないのがもどかしいところです。
フリーソフトではダメなのか
有料のAdobe社製ソフトではなく、無料で使えるフリーソフトでお金をかけずに作りたいという気持ちは自然なことだと思います。
GIMP、FUSION、AviUtl等のフリーソフトに使い慣れている人であれば、同じ結果が出せるかもしれません。
しかし、Adobe社製ソフトと比較した時、フリーソフトにはいくつかのデメリットがあります。
フリーソフトは情報量が少ない
フリーソフトの大きなデメリットの一つが、ソフトの使い方についての情報量が少ないことです。
ソフトの使い方に困ったとき、ネット上で解決方法を探すことは珍しいことではありませんが、フリーソフトの使い方についての情報はAdobe社製ソフトに比べて少ないと感じます。
日本語サイトでは情報が少なく、英語サイトにしか必要な情報がないこともあります。
原因は、ソフトを使用している人の人数と、情報提供にかける資金量の違いです。
この点は、フリー(無料)であるために有料のAdobe社製ソフトにはかなわない部分だと思います。
Adobe社製ソフトは情報量が多い
Adobe社製ソフトは有料ソフトですので、顧客に対してきちんとした情報を提供する義務を負っています。
Adobe社はソフトの使用方法ライブラリをウェブ上に用意しているほか、一般の教育機関での教育にも力を入れている企業です。
世界中のクリエイターが使う事実上の業界標準ですので、あなたが困っている問題は、他の誰かも困っていることが多く、解決方法が見つかりやすいです。
初めて使うのであれば、困ったときの情報の多さと操作性の面からAdobe製品を使うことをおすすめします。
また、当サイトの解説やテンプレートがある点も時間を短縮するメリットです。
Adobe公式サイトからの購入方法
Adobe製品の最も代表的な購入方法は公式サイトからの購入です。
(安く購入できる学生・教職員向け個人版Adobe製品の購入方法は後で紹介しています)
次のリンクからAdobe Creative Cloud(Adobe CC)(アドビ クリエイティブ クラウド)のページへ行き、使うソフトと購入プランを選択します。
複数のプランがあるうえ、単体プランには多くのソフトがあります。
どれを選べばよいのかわかりにくいですので、作るものに応じて必要なプランとソフトを選びましょう。
どのプランでもWin/Mac両方にインストール可能です。
プランの選び方
作るものに対して必要なソフトが使えるプランを選択します。
個人がAdobe Creative Cloud(Adobe CC)で選べるプランは次のとおりです。
(2019.4.1時点、金額は以下すべて税別))
- フォトプラン
(980円/月~)※11,760円/年 - 単体プラン
(2,480円/月)※29,760円/年 - コンプリートプラン
(5,680円/月)※68,160円/年
単体プラン
名前のとおりPhotoshopやAfter Effectsなどのソフトが1つ単体で使えるプランです。
2,480円/月はソフト1つの金額なので、2つ使うには2倍の金額が必要です。
PhotoshopとAfter Effectsの2つを使うと、2,480円×2=5,960円/月(税別)になり、コンプリートプランより高くなってしまいます。
ですので、1つしかソフトを使わない人以外は、単体プランを選ぶ必要はありません。
コンプリートプラン
ほとんどすべてのAdobe製品が使える、文字通りすべてそろったプランです。
多くのクリエイターが使っています。
月額5,680円/月と、単体プラン2つより安くなります。
2つ以上ソフトを使う場合、コンプリートプランの他に選択の余地はないと思います。
ドラクエ風動画にオススメのプラン
動画ならコンプリートプラン
ドラクエ風動画を作るのにオススメなのはコンプリートプランです。
理由は、単体プランはソフトの選択を誤ると追加で費用が発生してしまうことです。
例えば、Photoshopだけで作ろうと思っていたけれど、動画の編集でAfter Effectsが使いたくなった場合などコンプリートプランより高額になってしまいます。
というわけで、ドラクエ風動画を作るためにAdobe製品を導入するならコンプリートプランをオススメします。
(制作後はプランを解約するのをお忘れなく。解約しないと自動更新で請求され続けてしまいます。)
静止画なら単体プランでPhotoshopのみ
購入するソフトの見極めには、ソフトについての知識、使用した経験が必要ですので、初めて使う人が1つだけ選択することは困難です。
単体プランは、例えばPhotoshopのエキスパートなど、それだけが必要で、それさえあれば何でもこなせる人が選ぶ、いわば玄人向けプランと言えます。
それでもあえて単体プランで作りたい場合はPhotoshopをおススメします。
動画の作成をせずに、静止画のテキスト画面などで対応する場合は、単体プランでPhotoshopのみ使うこともできます。
静止画だけでも複数の画面を作り、順番に切り替えることで動きが表現できます。
学生・教職員向け個人版Adobe製品の購入方法
Adobe公式サイトからの購入にこだわりがなく、安く購入したいなら学生・教職員向け個人版Adobe製品が断然お得です。
学生・教職員向け個人版Adobe製品とは?
知らない人も多いのですが、実はAdobe認定の対象教育機関の学生になることで非常に安く購入できる教育用Adobe製品が存在します。
製品の内容は通常購入版と同じで、購入したソフトでの商業利用も可能です。
しかもAdobe認定の対象教育機関の学生になる必要があるため、オンライン講座などの教育を受けてAdobe社製ソフトの使い方も学ぶことができます。
社会人でも学生になれるので、就職や副業のスキル習得も可能になります。
学生・教職員向け個人版Adobe製品はどれくらい割安なの?
単体プランとコンプリートプランを比較すると、学生・教職員向けは半額以下となっています。
(2019.4.1時点)
- 単体プラン
新規 2,480円/月
学生 980円/月 - コンプリートプラン
新規 5,680円/月
学生 1,980円/月
どうやって学生・教職員向け個人版Adobe製品を購入するの?
Adobe認定の対象教育機関の学生になると購入可能です。
ほとんどの場合、Adobe認定の対象教育機関の講座と一緒にAdobe Creative Cloud(Adobe CC)のライセンスを購入します。
教育機関や講座によってライセンス期間が1年~3年など選択できる場合もあります。
”Adobe CC” ”通信講座”などと検索すると見つかります。
購入する前に、Adobe認定の対象教育機関であることを忘れずに確認しましょう。
おすすめのAdobe認定の対象教育機関
お得に学生・教職員向け個人版Adobe製品が購入できる教育機関はいくつかあります。
イチオシはヒューマンアカデミー たのまな アドビソフトウェア通信です。ココ一択と言っていいです。
ぜひ他の教育機関も検索して比べてみてください。
安いと思ったら税別表示で高かったり、細かな違いが結構あります。
Macノートとのセット販売などもあるので、ハード(PC)、ソフト(Adobe CC)、スキル(講座)を一度にすべて揃えることも可能です。
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