【初級編】ドラクエ風ドット画像の作り方
ドラクエ風動画に欠かせないのが、粗いドットでできたキャラクター画像です。
操作画面と画像の加工方法を解説していますので、順番にそって写真などを加工していくだけでそれらしい雰囲気になるはずです。
もくじ
Photoshopで元画像を加工する
Photoshopを使って画像をドット絵風に加工していきます。
今回はAdobe Stockの画像を使って解説します。
元画像を開く
Photoshopをインストールしたら、ドット絵の元になる画像や写真を開きます。
最初に開いた時は、画像が「背景」になっているので、ダブルクリックして「レイヤー」に変換します。
登場人物の輪郭を選択する
人物だけが必要なので、背景から切り抜くための輪郭線を指定します。
最近のPhotoshopには、ある程度自動的に輪郭を検出してくれるクイック選択ツールという機能が追加されているので、これを使うと簡単にできることが多いです。
もし、背景がゴチャゴチャしていたりして、クイック選択ツールがうまく使えない時は、他の選択ツールや手動でがんばりましょう。
最後に粗いドットにしてしまうので、あまり細かい部分にこだわる必要はありません。
切り抜きの境界線を調整する
大体の形が選択できたら、境界線を調整ボタンをクリックして境界線を調整をします。
ギザギザ、カクカクになっている線を滑らかにしたり、輪郭をぼかしたりできるので、切り抜きでうまくいかなかった部分を隠してしまいましょう。
テキストと同じ黒背景で使うために、表示モードの背景は黒にしておくとよいでしょう。
選択範囲外をマスクして切り抜く
選択範囲の外側はいらない部分になるので、選択範囲外をマスクして隠します。
選択範囲が外側か内側かによって、選択範囲をマスクしたり、選択範囲外をマスクしたり選ぶことができます。
レイヤーを複製して加工の準備をする
切り抜いたレイヤーを複製して、ドット絵に加工する準備をします。
レイヤーを複製するのは、失敗したときに元に戻れるように、バックアップを取っておく意味合いが強いです。
複製したレイヤーにモザイクをかける
元のレイヤーを見えなくしてから、複製したレイヤーを選択してモザイクをかけます。
モザイクのサイズが大きいほど粗いドット絵になり、ファミコン風味が強くなりますが、誰だか判別が難しくなります。
バランスを見ながら調整し、失敗したときは、元のレイヤーを複製して再挑戦しましょう。

複製したレイヤーにポスタリゼーションをかける
モザイクをかけたレイヤーをまた複製し、複製したレイヤーにポスタリゼーションをかけて、色数を減らします。
ファミコン版ドラクエのモンスターの色数は最大4色で構成されていますが、写真が元だと厳しいものがありますので、雰囲気で調整してみましょう。
(色に着目して見てみると、いかにファミコンソフトの制作者が制限の中で工夫しているかがわかります)

複製したレイヤーのコントラストを調整する
ポスタリゼーションをかけたレイヤーを複製し、明るさ・コントラストを調整します。
色数を減らしたことで、色調がぼんやりすることがあるので、くっきりしたコントラストをつけたり、明るさを調節したりして、ドット絵風に調整します。
明暗がハッキリしているとファミコン風味が増します。

画像を切り抜く
ここまでで画像の加工は大体終わり、保存の準備のために必要な部分だけ切り抜きます。
長方形選択ツールで人物の周囲を選択して切り抜きを選択すると、選択した大きさに切り抜かれます。
加工した画像ファイルを保存する
ここまで作成したファイルを保存するときには、保存形式に気をつけましょう。
修正ができるPhotoshop形式で保存
保存メニューの別名で保存からPhotoshop(.psd)形式で保存します。
.psd形式だとレイヤーを持ったまま編集できるため、モザイクなどの段階からやり直したり、修正ができます。
デメリットは、レイヤーの枚数分だけファイルサイズが大きくなってしまうことです。
作例の場合だと、画像4枚分のファイルサイズがあることになります。
動画用に.png形式で保存
動画用に.png形式でも保存しておきます。
.png形式は切り抜いた部分を透明のまま表示できるため、合成するときに使い勝手が良いです。
Photoshop形式で読み込めない場合にも使えますし、ファイルサイズも画像1枚分です。
設定項目が少し多いですが、一つずつ指定しましょう。
画像サイズは、テキスト画面のテンプレートに合わせたサイズで調整するとよいでしょう。
作例ファイル
ドット絵風の画像加工のテンプレートはありませんので、自分で用意した画像でがんばって加工してみてください。
参考までに、作例の.psd形式ファイルを公開します。
Adobe Stockライセンスの都合上、元画像を削除してあります。
画像編集は雰囲気重視で
実際にやってみるとわかるのですが、画像の編集はこだわりだすといくら時間があっても足りません。
まずは最後まで形にすることを目指して、雰囲気が伝わればOKくらいの気持ちでやってみることをおすすめします。
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